
サンゲツコーディネーターが教える内装トレンド講座
TREND①|賃貸リフォームではどんな内装材が選ばれる?
賃貸物件では、立地は変えることができませんが内装は変えることができます。最近は賃貸物件でも内装にこだわりたいというユーザーが増えており、SNSなどの情報も溢れているため、他の物件との差別化を図るために内装材をこだわるところも増えているそうです。ターゲット層にもよりますが、SNSやトレンドに強い若い世代にはやや攻めた内装がウケがいい傾向にありますが、ファミリー層・中高年層にはベーシックなデザインで明るく暖かい雰囲気が好まれます。ベーシックの中にもトレンドを合わせた内装が幅広い世代に選ばれるポイントとなりそうです。
TREND②|ここ数年の床カラーとトレンド傾向
- サンゲツの分析による床カラーの傾向
- 2020年は、明るい淡い印象のカラー「ライト」「ライトミディアム」「ホワイト」
- 2021年は、より明るく暖かい印象のカラー「ホワイト」「ベージュ」
- 床以外のインテリアの傾向
- 近年はグレーの人気が続いており、グレイッシュトーンやワントーンコーディネートが人気
- グレーやホワイトでインテリアに一体感を持たせ、観葉植物などでグリーンを差し色にするところが多い印象
- アクセントカラーではブルーグレーやイエローが人気傾向
- 壁や天井に木目を取り入れるケースも増えてきている
- 地域別に見ると?
- 首都圏では、ホワイトやグレーを基調とした清潔感や高級感があるイメージと、ダークトーンで合わせた重厚感のあるコーディネートも少数派として人気
- 郊外では、明るめで柔らかい印象の床カラーを使いつつ、ナチュラルなコーディネートが人気傾向にあるそうです
いま注目のジャパンディスタイル
ジャパンディとは、ジャパニーズとスカンディナビアン、つまり、和と北欧の2つの要素をミックスしたインテリアスタイルです。ジャパンディにはアースカラーやくすみカラーがぴったりはまることもあり人気急上昇中です。シンプルで居心地のよい空間を演出できます。
TREND③|2021年の住宅物件のトレンドキーワード
2022年度版は集計中とのことで、2021年度をベースとしたトレンドキーワードを4つ。コロナ流行から1年経過しコロナ慣れをしてきた2021年は、おうちキャンプといった何か違うことをして家で楽しもうという意識から、日常に寄り添って心地よくリラックスできる空間づくりへと意識が変わった年。また、SDGsなど環境配慮の意識が高まり、インテリアの商品選択にも反映されるようになったそうです。
- カラートレンド
- くすみカラー グレー グレージュ ブルーグレー
- アースカラー モスグリーン ブラウン マスタード
- 床カラートレンド
- 「ミディアムカラー」「グレイッシュブラウン」
SDGs

SDGsの意識がが高まり、環境に配慮したインテリアも増えてきました。北欧家具は質が高く丈夫なためロングライフの観点として再注目されています。
ホームオフィス

在宅ワークが日常となり、オンライン会議も当たり前となった近年。個室ではなく、LDKや寝室の一角にワークスペースを作る提案が増えています。
トライバルデザイン

民族的な、幾何学模様など伝統的なデザインを表すトライバルデザイン。ベースはシンプルに空間のスパイスとしてクッションなどに取り入れるコーディネートが増えてきています。
アンティークフラワー

自然を感じられるボタニカル柄は数年前から人気ですが、特に近年は、海外の展示会やSNSなどの影響でレトロな雰囲気の花柄が人気急上昇しているそうです。
TREND④|2021年のトレンドかみるインテリアスタイル
セミナーで紹介のあった、トレンドを取り入れた3つのインテリアスタイルをまとめてみました!
Simple -シンプル-
物を減らすミニマルスタイルではなくずっと長く愛着を持って使っていけるインテリア
- SNS映えも一段落して、飽きのこないシンプルなインテリア人気の傾向
- 天然素材のリネンなど機能的で上質なものを選ぶ傾向
- シンプルにプラスアルファの自分なりのこだわりを加えたデザインを楽しむ
- ベースカラーは白。ベージュからグレーにかけてのニュートラルカラーが多い
- 前年までの青みの強いグレーから温かみのある色合いへ
- マテリアルではモルタル、他に無垢材真鍮と経年変化が感じられるもの
- 民族調のトライバルデザインを取り入れ、シンプル空間のスパイスに
Relax -リラックス-
よりオフの時間への快適さを求めるインテリア
- 安眠性を高めるために社交性能のあるカーテン
- 機能面からもリラックス空間を作る工夫
- シンプルにプラスアルファの自分なりのこだわりを加えたデザインを楽しむ
- 自然にある色調和を感じる色アースカラーがメイン
- モスグリーンやマスタードがアクセントとして多く取り入れられている
- マテリアルでは家具や小物に、籐や竹といった自然素材に丸みのあるデザインが人気
- パターンではボタニカル柄がマッチ
グレイッシュカラーインテリア
カラーに抵抗がある方でも取り入れやすい大人っぽいカラーリングが魅力
- 海外インテリアでよく見られるグレーやグレージュをベースにくすみカラーでまとめたインテリアが人気上昇
- ややグレーがかったスモーキーな色は落ち着きがあり洗練されたイメージを作り上げてくれる
- トーンをグレイッシュで統一しながら赤青緑と多くのカラーを取り入れて楽しむ
- マテリアルでは上質で飽きのこない北欧家具をロングライフに大切に使うというスタイル
- アンティークフラワーな雰囲気が逆に新しいと若い世代を中心に新しいモチーフとして注目